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2017/03/17 20:25
こんにちは、打刃物 定康です!
以前、刃物の用途と鋼の種類の関係についてはお話しました。
刃物を造るうえでまず最初に行う工程が『鍛造(火造り)』です、これは文字どおり機械ハンマーやハンマーを使って鉄を鍛えて造るという工程です!
近年ではこの作業を利器材(簡単に言うと鋼と地金が初めから接合されている)という材料を使用する事で大きく省いてしまっている刃物もたくさんあります。
鉄は鍛造によってしまり鋼は硬く、地金は程よくしなやかにります。
【↓写真は一機械ハンマーでの「鍛造(火造り)」の様子】
![](https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/user/blog/340052/blog/f571f03d861ee841991094b3866300b0.jpg?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=2048,type=downsize)
その工程を省いてしまうと分子が粗く、鋼は柔らかいままで地金も粘りのないままのためすぐに刃が止まってしまい切れなくなってしまいます。どんなに硬い鋼を使ったとしてもこれをサボってしまってはダメです。長切れする刃物を造るには『鍛造(火造り)』は絶対に欠かせない工程です!!